『音楽と科学 心地よくひびく和音の秘密とは』――音の奥にある法則
心地よい和音を聴いたとき、その“気持ちよさ”の正体を言葉にするのはむずかしい。
音が重なった瞬間に生まれる響き、そのわずかな振動の差がどうして感情を動かすのか。
そんな問いに、科学の側から近づこうとするのが、ニュートンプレスのムック『音楽と科学 心地よくひびく和音の秘密とは』です。
音楽を“感じる”ことと“理解する”ことのあいだを、やわらかな図解と鮮やかな写真でつなぐような一冊。
音を聴く行為そのものが、どこか再構築されていくような印象を受けました。
波のかたちで見えるもの本書 ...
「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」――終わりのあとに続くもの
「絶滅」という言葉には、どこか冷たく閉ざされた響きがある。
けれど、その奥には、いつも“はじまり”が潜んでいる気がします。
2025年11月から国立科学博物館で始まった「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」は、そんな“終わりと再生”のあわいを描く展覧会のようです。
会場は上野公園の中。
古い樹々のざわめきの向こうで、地球の時間がゆっくりと逆流していくような展示が始まっています。
五つの絶滅が語る、生命の記憶オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、三畳紀末、白亜紀末。
ファンケル「スキンケアベース Wモイスト」――肌の呼吸を守る
乾いた空気の中でも、肌が自分のリズムを保っていると、それだけで一日の輪郭が整う気がします。
ファンケルの「スキンケアベース Wモイスト」は、そんな“肌の呼吸”を守るような下地として話題になっていました。
名前の通り、Wモイスト。
2つのうるおい処方で、乾燥による化粧くずれを防ぎ、ベースメイクの土台を静かに支えるアイテムです。
保湿と密着――肌の下にある支えこの下地には、ヒアルロン酸Naやスイートピー花エキス、シソ葉エキスなどの植物由来成分が含まれているそうです。
クリーム状なのに軽く伸び、塗った瞬間にし ...
スタバ「トリュフ スープチーノ」――香りで満たすひと口
コーヒーの香りが漂う場所に、スープという言葉が並ぶと、少し不思議な気持ちになる。
スタバが11月14日に発売する「トリュフ スープチーノ」は、その名の通り、“カプチーノのようなスープ”として登場するそうです。
聞き慣れない響きなのに、どこか安心感のある名前。
それは、朝の光や手のぬくもりのように、「知っている質感」と「知らない味覚」が同居しているからかもしれません。
飲むスープというより、香りを味わう一杯ベースには黒トリュフ、マッシュルーム、ポルチーニ茸。
そこに焦がしベーコン ...
乳児てんかん性スパズム症候群――小さな体の中で起こる、見えない嵐
赤ちゃんがふと、体をぐっと丸める。
一瞬の動きにしか見えないけれど、それが何度も繰り返されるとき、それは「乳児てんかん性スパズム症候群(IESS)」という病気のサインであることがあります。
かつて「ウエスト症候群」と呼ばれていたこの症候群は、生後3〜12か月頃に発症しやすく、短い発作を群発するのが特徴とされています。
脳の中で電気信号が乱れ、体が前屈したり、四肢が突っ張るような動きを見せることもあるそうです。
見逃されやすい“サイン”発作は数秒と短く、眠りから覚めた直後などに起こることが多いといわれます。