レコルト「スマートケトル スリム」と、一人分を丁寧に沸かす時間
暮らしの中で、電気ケトルは思っている以上に小さな安心を与えてくれる存在です。
朝の白湯や午後の一杯のコーヒー、夜の読書前のハーブティー。
お湯を沸かすその短い時間に、日常のリズムが刻まれているように感じます。
そんな道具に新しい選択肢が加わったと知りました。
レコルトの「スマートケトル スリム」。
その名の通り、すっきりとした佇まいが印象的な小型ケトルです。
一人分に寄り添うサイズ
容量は330mL。
一般的なマグカップ一杯分にぴったりで、必要な分だけをさっと沸かすのに適したサイズです。
大人数の家族で使うには物足りないかもしれませんが、一人の時間を大切にする暮らしには十分。
デスクのそばやベッドサイドに置けば、ふとお湯を使いたくなる瞬間にすぐ応えてくれそうです。
限られたスペースに馴染むスリムさは、忙しい日々の中で「ちょうどいい」存在感を持つのではないでしょうか。
選べる温度の楽しみ
このケトルの特徴のひとつは、60℃・80℃・90℃・MAX(沸騰)の4段階で温度を設定できること。
お茶ごとに適した温度で淹れると味わいが変わることは知っていても、日常の中でそこまで細かく調整するのは難しいものです。
緑茶には80℃、白湯には60℃、コーヒーには90℃。
そんなふうに飲み物ごとに最適な温度を選ぶことができたら、ただの一杯が少し特別な時間に変わりそうです。
安心を支える仕組み
二重構造のボディは外側が熱くなりにくく、誤って触れてしまっても安心。
転倒時にお湯がこぼれにくい設計や、空焚き防止、自動電源オフといった安全機能も備わっています。
小型であることも相まって、デスクやベッドサイドなど思いがけない場所に置ける点は、暮らしの自由度を広げてくれるように思いました。
海外でも使える電源対応になっているので、旅先での相棒にもなりそうです。
色とデザインの静けさ
カラーはホワイト、ピンク、グレーの3色。
丸みのあるフォルムはタンブラーを思わせ、道具というよりインテリアの一部のように見えます。
洗面所や書斎に置いても違和感がなく、静かな存在感で空間に馴染んでくれるでしょう。
日常に溶け込むデザインは、毎日の小さな行動を心地よい習慣へと変えてくれるように感じます。
おわりに
希望小売価格は税込8,800円。
電気ケトルとしては少し高めに映るかもしれませんが、「自分のために一杯を用意する時間」を豊かにしてくれると考えると、その価値は十分にあるのだと思います。
朝、60℃のお湯で白湯を飲む姿を想像すると、体だけでなく心もゆっくり温められる気がしました。
レコルトの「スマートケトル スリム」は、一人分のお湯を丁寧に扱うことの贅沢さを教えてくれる道具に思えます。