和時計
最近、「和時計」という言葉を目にしました。
時計といえば、今ではデジタルや機械式のものが一般的ですが、和時計とは一体どんなものなのか、気になって調べてみました。
和時計は、江戸時代に使われていた日本独自の時計で、「不定時法」という仕組みを採用しています。
現代の時計は1時間が常に60分ですが、和時計では日の出から日没までを6等分し、夜も同じように6等分するため、季節によって1時間の長さが変わるのが特徴です。
夏は昼が長く、冬は夜が長くなるため、それに合わせて時間の区切りも変わるという仕組み。
自然の流れに寄り添った考え方に、どこか日本らしさを感じます。
また、和時計は見た目も独特で、振り子時計のようなものから、ぜんまい仕掛けのものまでさまざまな種類があったそうです。
時を知らせる仕掛けも工夫されていて、鐘が鳴るものや、文字盤に工夫が凝らされたものなど、デザイン性も高かったのだとか。
今の時計とはまったく違う形をしていて、まるで工芸品のように美しいものも多いようです。
時刻を常に正確に刻む現代の時計に比べると、和時計はどこかゆったりとした時間の流れを感じさせます。
日常の中で時間に追われがちなわたしにとって、この「季節によって変化する時間の考え方」は新鮮で、少し心が落ち着くような気がしました。
今はほとんど使われていませんが、博物館などでは和時計の展示を見られることもあるようです。
もし機会があれば、実際に見て、その精巧な作りや、江戸時代の人々がどのように時間を感じていたのかをもっと知ってみたいと思いました。
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