野木亜紀子『アンナチュラル』シナリオブックと、言葉が紡ぐ静かな余韻

本のタイトルに「アンナチュラル」とあったとき、思わず立ち止まってしまいました。
PR
アンナチュラル
ドラマとして耳にしたことのあるその名前が、文字として目の前に現れると、画面の向こうで見た物語が紙の上に息づくようで不思議な感覚になります。
2024年8月に刊行されたこの本は、脚本家・野木亜紀子さんが手がけたドラマ『アンナチュラル』のシナリオをまとめたもの。
未だ読んでいないのに、その存在だけで心の奥に小さな波紋が広がっていきました。
シナリオとして読む物語映像作品を「脚本」という形で読むこ ...
世にも奇妙な物語 35周年SP

明日、5月31日(土)の夜に放送される『世にも奇妙な物語 35周年SP』が、すごく楽しみです。
毎回見るわけではないのですが、放送があると聞くだけで、なんだかちょっとワクワクした、不思議な気持ちになります。
思えば、子どもの頃はちょっと怖くて、テレビの前で毛布をかぶりながら観ていた記憶があります。
でも大人になった今は、その怖さよりも、「これ、ほんとに作り話?」と思わせるような、実話めいた設定や語り口に惹かれるようになりました。
完全なフィクションだと分かっていても、どこか都市伝説っぽさがあって、現実との境界線が曖 ...