『昭和16年夏の敗戦』から見えるもの

猪瀬直樹さんの『昭和16年夏の敗戦』は、日米開戦の直前に行われたシミュレーションを描いたノンフィクションです。
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昭和16年夏の敗戦 新版 (中公文庫 い108-6)
総力戦研究所に集められた若きエリートたちは、膨大なデータと議論を重ね、最終的に「日本は敗北する」という結論にたどり着きます。
しかし、その冷静な結論は現実の政治や軍部の意思決定には反映されることなく、歴史は大きな戦争へと進んでいきました。
若者たちが導き出した「必敗」の答えこの本の中心にあるのは、わずか20代から30代の若者たちが行った分析です。
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