中秋の名月と、秋の夜にひらく窓

秋が深まるころ、ふと夜空を見上げると、月の輪郭が澄んで見える日があります。
「中秋の名月」と呼ばれるその夜は、旧暦8月15日の月。
秋の真ん中にあたる時期で、もっとも美しい月として古くから人々に親しまれてきました。
わたしは毎年、この言葉を耳にすると、夜風に誘われるように窓を開けてみたくなります。
必ずしも満月ではない月「名月」と聞くと、満月を思い浮かべますが、実際には必ずしもそうではないそうです。
天文学的な満月の時刻と旧暦の日付がずれることがあるため、中秋の名月と満月が重な ...