「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」――終わりのあとに続くもの
「絶滅」という言葉には、どこか冷たく閉ざされた響きがある。
けれど、その奥には、いつも“はじまり”が潜んでいる気がします。
2025年11月から国立科学博物館で始まった「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」は、そんな“終わりと再生”のあわいを描く展覧会のようです。
会場は上野公園の中。
古い樹々のざわめきの向こうで、地球の時間がゆっくりと逆流していくような展示が始まっています。
五つの絶滅が語る、生命の記憶オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、三畳紀末、白亜紀末。
3年ぶりの皆既月食がやってくる夜
空がゆっくりと暗く沈み、やがて月が影に覆われていく。
そんな光景を、もう一度目にできる機会が近づいているそうです。
2025年9月8日の未明、日本各地で3年ぶりとなる皆既月食が観測できると伝えられています。
前回は2022年11月。
月が赤銅色に染まる瞬間を、再び見られるかもしれないと思うと、胸の奥に小さな灯りがともるような気がします。
今回の皆既月食の流れ月が地球の影に入り始めるのは午前1時半ごろ。
そこからゆっ ...