『本でした』たった一行から、無限の物語を紡ぐ時間

書店の入口で偶然見かけたのが、『本でした』というタイトルが書かれた柔らかな装丁でした。
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本でした (一般書 500)
又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんによる共著で、前作『その本は』から約3年ぶりの再会になるとのこと。
まるで旅先で思わぬ景色に出会ったような、不思議な予感が胸に残りました。
物語は、村はずれの空き家に住む二人の男が、小さな手がかりで本を“復元”する、というものだそうです。
「その本は、○○○が○○○でした。これってどんな本でした?」というたった1行のヒントから、二人が短 ...
映画『星つなぎのエリオ』夜空にひそむ、ひとりぼっちの願い

先日、映画館の前を通りかかったとき、淡い星空と少年の姿が描かれたポスターに足が止まりました。
タイトルは『星つなぎのエリオ』。
その響きに、しばらく見入ってしまいました。
物語の中心は、11歳の少年エリオ。
両親を亡くし、居場所を探すように毎日を過ごす彼が、ある日ふと宇宙に向けて思いを放ったことから始まるそうです。
その声は異星の世界「コミュニバース」に届き、エリオは“地球代表”と誤解されながら、そこで孤独なエイリアン・グロードンと出会います。
互いに理解されずにきた二人が、言葉や種族を超え ...