ライオンかとりせんこう プレミアム 厚太(あつぶと)
夏のはじまりに、あのくるくるした形を見ると、なんだか少し安心する。
蚊取り線香の煙がゆらゆらと空に溶けていく風景は、わたしの中で、いつのまにか“季節のルール”のようになっていた。
「ライオンかとりせんこう プレミアム 厚太(あつぶと)」という蚊取り線香の名前を見つけたのは、ある晩のこと。
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プレミアム、という響きと、ちょっと親しみのある太さの表現に惹かれて、つい調べてしまった。
太くした理由には、きちんとした根拠があった
ただ太くしただけじゃない。
煙の量が増えることで、半径3メートル、直径6メートルもの空間をカバーできるようになったらしい。
しかもこれは、国内で初めて“公的に認められた屋外用蚊取り線香”とのこと。
目には見えないけれど、ちゃんとそこに結界のようなものができていると思うと、心強い。
わたしは虫が苦手なので、夏の夜に窓を開けて過ごすのは少し勇気がいる。
でも、こうした実験データに裏打ちされた根拠があると、不思議と気持ちが軽くなる。
吊っても置いても。工夫が嬉しい2WAYタイプ
「厚太」には、吊り下げても置いても使える専用の線香皿が付いている。
風が吹いても火が消えにくいように設計されていて、こういう細やかな配慮に、日本の夏道具らしさを感じる。
何気ないところに、暮らしの知恵が息づいている。
そう思えるものに触れると、ほんの少し背筋が伸びる気がする。
懐かしさと、静かな時間
線香の香りは、どこか懐かしい。
子どものころ、祖母の家の縁側で聞いた虫の声や、遠くの花火の音を思い出す。
煙の揺らぎを見つめていると、時間の流れがゆっくりになるようで、慌ただしい毎日にそっとブレーキをかけてくれる。
30巻入りで、価格も比較的手ごろ。
防除用医薬部外品としての登録がされているので、安心感もある。
夏が来る前に
蚊を避けるための道具としてだけではなく、わたしにとって蚊取り線香は、夏を迎えるためのひとつの合図。
香りと煙と、その裏にある小さな工夫──それらを知ってから、「厚太」という名前が、ますます愛おしく思えてきた。
今年もきっと、あのくるくるした形に火を灯して、静かな夜を過ごすことになると思う。