成瀬は天下を取りにいく
「成瀬は天下を取りにいく」というタイトルを見たとき、「天下」という言葉に懐かしさと強さの両方を感じました。
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成瀬は天下を取りにいく (新潮文庫)
大人になるにつれて、そういう言葉はどこか子どもじみた響きを持ってしまうけれど、それでもまっすぐに掲げる姿勢には、心を動かされます。
成瀬あかりという主人公は、どうやら一風変わった中高生のようです。
閉店前の百貨店に通い続けてテレビに映りたいとか、自分の髪で成長実験をするとか。
そうした行動は“突飛”と表現されがちだけれど、それは「誰かのまねで ...
「書くこと」の哲学 ことばの再履修
書くことは、考えること。
そして、向き合うこと。
そう聞くと少し構えてしまうけれど、この本のタイトルを目にしたとき、わたしの中にあったもやもやしたものが、すっと言葉になった気がしました。
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』──講談社現代新書から刊行された、佐々木敦さんによる一冊です。
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「書くこと」の哲学 ことばの再履修 (講談社現代新書)
タイトルのとおり、テクニックよりも「思考としての書く行為」に重きを置いた内容だそうで、何かを書こうとして立ち止まってい ...
社会保険・労働保険の手続きがぜんぶ自分でできる本
最近、経営者になった知人と話していたら「社員さんの社会保険や労働保険の手続きで、どこから始めたらいいか分からなくて…」という話を聞きました。
わたしは、雇われているだけなので会社がいろいろしてくれていますが、誰かがしてくれているんだという当たり前の事実に気づきました。
でも、「社会保険・労働保険の手続きがぜんぶ自分でできる本」という本のタイトルを聞いて、「え、そんな本があるんだ?」と思ったんです。
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増補改訂 社会保険・労働保険の手続きがぜんぶ自分でできる本
調べてみると、これは図解を多用して、毎月 ...
センスのよい考えには、「型」がある 感覚を言語化するインサイト思考
最近、「センスのある人って、どうしてあんなに伝え方が上手なんだろう」と思うことがよくあります。
企画会議の前夜、どうにも頭がまとまらず、キッチンのテーブルでぼんやりお茶を飲んでいました。
思いつくアイデアはどこか抽象的で、「いい気はするんだけど、うまく言葉にできない」と自分でももどかしくなったり。
また逆に職場の打ち合わせで、ある同僚が言ったひと言がすっと場にハマって、「それ!」とみんなが頷く瞬間に出会うと、なんだか羨ましくなるんです。
そんなとき、ネットで見かけたのが『センスのよい考えに ...
救われてんじゃねえよ
最近、電車の中吊り広告で見かけた『救われてんじゃねえよ』という本のタイトルが、なぜかずっと頭に残っています。
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救われてんじゃねえよ【電子書籍】
ちょっと刺激的で、一瞬「えっ?」と思ったのに、不思議とそのあともじわじわと考えさせられるような、そんな言葉でした。
気になって調べてみたら、主人公は難病の母親を抱えた女子高生で、決して「救われる側」に収まるような人生ではないらしく…。
てっきり、作者の上村裕香(かみむら ゆたか)さんの実体験を元にした話なのかと思ったら、創作なんだとか。
でも書 ...