乳児てんかん性スパズム症候群――小さな体の中で起こる、見えない嵐
赤ちゃんがふと、体をぐっと丸める。
一瞬の動きにしか見えないけれど、それが何度も繰り返されるとき、それは「乳児てんかん性スパズム症候群(IESS)」という病気のサインであることがあります。
かつて「ウエスト症候群」と呼ばれていたこの症候群は、生後3〜12か月頃に発症しやすく、短い発作を群発するのが特徴とされています。
脳の中で電気信号が乱れ、体が前屈したり、四肢が突っ張るような動きを見せることもあるそうです。
見逃されやすい“サイン”発作は数秒と短く、眠りから覚めた直後などに起こることが多いといわれます。