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読書

ザ・ロイヤルファミリー

タイトルを見ただけだと、王家の物語かと思う人もいるかもしれません。

 

確かに、早見和真さんの『ザ・ロイヤルファミリー』は、血統と継承を描くという点では、まさに“王家”の物語と呼ぶにふさわしい小説です。

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ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫)

舞台は競馬の世界――人と馬、そして家族の20年にわたる物語が静かに、けれど確実に熱を帯びて展開していきます。

競馬という鏡に映る人間

競馬と聞くと、華やかなレース場や歓声のイメージが浮かびます。

けれどこの作品で描かれるのは、その裏側にある人の感情の複雑 ...