最近、ある本のタイトルが心に引っかかっていました。『生物から見た世界』という一冊です。
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とある記事で紹介されていたのがきっかけでしたが、その言葉の並びに、どこか詩のような余韻を感じました。
この本では「環世界(Umwelt)」という概念が中心になっているそうです。
生物はみな、共通の世界に生きているようでいて、それぞれにとってまったく異なる「世界」を持っている、という考え方。
わたしたちにとっての現実と、犬や鳥、虫たちにとっての現実はまるで違う——その感覚が、どういうものなのか少しだけ想像できる気がしました。
ネットで見た解説では、小さなマダニを例にとって「彼らの世界は、匂いと温度と皮膚の感触だけでできている」とありました。
わたしたちが「自然の中」と感じている空間が、マダニにとってはその三つだけで成立している世界になる。
そんなふうに書かれていて、思わず静かにうなずいてしまいました。
また、この本は生物学にとどまらず、哲学や人工知能の分野でも語られていると知って、ますます興味がわいています。
人それぞれに「感じている世界」が違うこと——それを当たり前のこととして受け入れる姿勢は、今の時代にこそ大切なのかもしれません。
「世界は一つではない」なんて、大げさに聞こえるかもしれません。
でも、日々の生活のなかで、人とすれ違ったり、理解し合えなかったりする理由が、そんなところにあるのだとしたら。
自分の見ている景色がすべてではないと気づくことが、やさしさや静けさに近づく一歩になるのかもしれないと思いました。
まだ読んでいないけれど、『生物から見た世界』という本が、そうしたことを静かに問いかけてくれる気がしています。
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