フェイスマスクの効果|肌にそっと触れてみる
一日の終わりに、フェイスマスクを取り出す瞬間が何となく好きです。
ひんやりとした感触に包まれると、肌だけでなく、気持ちまでもすこし落ち着く気がするのです。
フェイスマスクにはさまざまな種類がありますが、基本的な効果として期待されているのは、保湿・美白・ハリ感アップ・毛穴ケア・鎮静など。
シートマスクのように肌に密着するタイプは、美容液がじっくりと角質層まで浸透しやすいといわれています。
とくに乾燥が気になる季節には、セラミドやヒアルロン酸を含んだ保湿タイプのものがよく選ばれています。
顔全体を包むように潤いが広がり、パックを外した後の肌は、どこかふっくらとした印象になります。
一方で、日焼けをした日の夜や、肌が少し赤くなっているときには、鎮静成分(カモミール・ツボクサエキスなど)が入ったマスクを選ぶと、肌のほてりを和らげてくれることがあります。
わたしはフェイスマスクを使うとき、必ず照明を落とし、静かな音楽をかけてみるようにしています。
そうすると、「スキンケアの工程」ではなく、「肌に向き合う時間」になる気がして。
肌の調子がよくなるだけでなく、自分自身をすこし大切にできたような、不思議な安心感があります。
ただし、マスクの効果は即効性よりも「継続」で見えてくるもののようです。
週に数回、肌の状態にあわせて種類を使い分けることで、だんだんと調子が整ってくることがあります。
ドラッグストアやデパート、最近ではコンビニでも手軽に手に入るフェイスマスク。
種類の豊富さに戸惑ってしまうこともありますが、「今日は自分に、どんなやさしさを贈りたいか」を基準に選ぶのも、ひとつの方法かもしれません。
静かな夜、冷たいマスクをそっと広げる。
その時間が、肌にも心にも、少しのうるおいを残してくれるように感じています。