『マスカレード・ライフ』を手にして
書店でふと目に入った『マスカレード・ライフ』。
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あやしいけれど、深みのある表紙が美しくて、手に取るまでに時間はかかりませんでした。
東野圭吾さんの人気シリーズ「マスカレード」の最新作ということで、もちろん話題にはなっていましたが、わたし自身はまだ今作を読んでいないまま。
でも、今回のあらすじには、どうしても惹かれるものがありました。
ホテルのフロントから警視庁へ、そして再びホテルへ。
新田浩介という人物が「保安課長」という立場で戻ってくるという流れが、どこか人生の円環のようにも思えて。
さらに今回は、文学賞の選考会という、また少し異なる舞台が物語の中心になるそうです。
読者の多くが期待しているのは、きっと事件のトリックやサスペンス要素だと思います。
でも、わたしは「仮面」という言葉に込められた、人と人との関係性の揺らぎや、表と裏のあわいに興味があります。
たとえば、ホテルという場所。
非日常でありながら、誰にとっても日常から一歩踏み出した空間。
そこでは、人は素の自分でいながら、どこか装ってもいる。
その空気感が、シリーズ全体に流れているような気がするのです。
本棚に並べておくだけでも絵になる一冊。
まだページは開いていませんが、夜の静かな時間に、すこしずつ読み進めてみようと思います。
仮面の奥にある、登場人物たちの静かなまなざしに、ゆっくりと触れていけたらいいなと感じています。











