あの人を、脳から消す技術|忘れたい記憶との距離
人の記憶というのは不思議なものです。
楽しい思い出は、ふとした瞬間に霞のように薄れていくのに、忘れたいことほど鮮やかに残ってしまう。
夜の静けさの中や、通りすがりの景色の中で、急に思い出したくない人の顔が浮かんでくることがあります。
その執着をどうにかしたい、と願うときに目にとまったのが、菅原道仁さんによる『あの人を、脳から消す技術』という本でした。
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あの人を、脳から消す技術
脳科学から見た「忘れる」方法この本は、現役の脳神経外科医である著者が、脳の仕組みを踏 ...
野木亜紀子『アンナチュラル』シナリオブックと、言葉が紡ぐ静かな余韻
本のタイトルに「アンナチュラル」とあったとき、思わず立ち止まってしまいました。
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アンナチュラル
ドラマとして耳にしたことのあるその名前が、文字として目の前に現れると、画面の向こうで見た物語が紙の上に息づくようで不思議な感覚になります。
2024年8月に刊行されたこの本は、脚本家・野木亜紀子さんが手がけたドラマ『アンナチュラル』のシナリオをまとめたもの。
未だ読んでいないのに、その存在だけで心の奥に小さな波紋が広がっていきました。
シナリオとして読む物語映像作品を「脚本」という形で読むこ ...
のぶみ著『大きなのっぽの古時計』が奏でる、見えないぬくもり
駅の待ち時間にふと目にしたタイトル、「大きなのっぽの古時計」。
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大きなのっぽの古時計
童謡として親しまれてきたあの歌が、絵本作家・のぶみさんの手によって新たに描かれたと知り、調べてみました。
2025年9月27日頃に刊行される予定の絵本で、歌に込められた物語を、より深く、やさしい形で届けてくれる一冊のようです。
歌が物語へとひらくとき「おじいさんの時計」として知られる歌は、子どものころに口ずさんだ記憶があります。
その響きの奥に広がっていたのは、家族の時間を見守る古時計の姿。
「最強防災マニュアル 2025年版」がつなぐ、日々への備え
「高価なアイテムがなくても、防災はできる」——その言葉が胸に染み入りました。
今年2月に刊行された『最強防災マニュアル 2025年版』は、持たないわたしにも、守りたい日常のための手がかりを差し伸べてくれているようです。
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最強防災マニュアル2025年版 (別冊エッセ)
プロの知恵を暮らしの中に監修を務めているのは、過去に大震災を二度経験したレスキューナースの辻直美さん。
「災害現場から見えてくる本当に必要なこと」が、多くの具体策としてまとめられているそう。
ページをめくるだけで、防災への ...
やなせたかし詩集『てのひらを太陽に』が伝えるもの
童謡「てのひらを太陽に」を耳にしたことのある人は多いと思います。
あの明るく伸びやかな歌詞を書いたのは、アンパンマンの作者として知られるやなせたかしさんです。
河出文庫から刊行された『やなせたかし詩集 てのひらを太陽に』は、彼の詩をまとめた一冊で、「てのひらを太陽に」「アンパンマンのマーチ」「人間なんてさみしいね」など、世代を超えて心に残る作品が収録されています。
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【新品】やなせたかし詩集 てのひらを太陽に (河出文庫)
詩に流れる優しさと孤独やなせさんの詩には、子ども向けの親しみやすさと同時に、 ...