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羽田空港「センチュリオン・ラウンジ × 赤坂おぎ乃」が見せる“通過点の美”

旅の前に立ち寄る場所――

ラウンジという空間には、出発と到着のあいだにある、ほんの短い静寂が流れています。

 

その時間に、日本料理の美しさを重ねた場所ができたと聞きました。

羽田空港・第3ターミナルにある「センチュリオン・ラウンジ」。

そこに、赤坂の名店「おぎ乃」が監修した料理が並ぶそうです。

移動の合間に出会う、ひと皿の余韻

提供されるのは、旬の素材を生かした全14品。

そのうち8品は「おぎ乃」の定番をアレンジしたもの、さらに6品はラウンジ専用に考案された新作だといいます。

 

湯葉冷水、鴨ロースと九条ねぎの浸し、鮪の黄身醤油掛け、松阪牛ロース煮寿司――

どれも、季節と手仕事の香りがする名前ばかり。

飛行機を待ちながら、箸を進めるたびに時間の流れが少し緩やかになりそうです。

 

監修を手がけるのは、料理人の荻野聡士さん。

東京・赤坂で日本料理店「おぎ乃」を構え、その繊細な仕事で知られる方です。

空港という場所に彼の料理が並ぶというのは、忙しない移動の途中に、心を深呼吸させてくれるような出来事に思えます。

“ラウンジ飯”の先へ

センチュリオン・ラウンジといえば、アメリカン・エキスプレスの上級会員向けに展開されている特別な空間。

世界の主要都市に設けられ、どこも静かで、洗練された空気に包まれています。

その中で、羽田のラウンジは“日本の玄関口”としての意味を持つ。

 

ここに日本料理のエッセンスを取り入れることは、単なる食の提供ではなく、「もてなし」の形を示すものなのかもしれません。

 

ラウンジというと、軽食やドリンクを取る場という印象がありますが、この試みは少し違います。

そこに流れるのは、急ぎ足の時間ではなく、“味わう”という行為そのものを旅の一部にしてしまう感覚。

 

立ち去る前のひとときに、日本の季節がそっと添えられているようです。

おわりに

「赤坂おぎ乃」が監修したということだけで、空港の喧騒の中に、ひと筋の静けさを思い浮かべます。

羽田空港 センチュリオン・ラウンジ

飛び立つ前に味わう、繊細で短い時間。

それは、旅の始まりを告げる鐘の音のように、心をすっと整えてくれる気がします。

 

通過点であるはずの場所に、記憶に残る“美”が生まれる――

そんなラウンジが、羽田の空にできたのだと思います。

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