3I/ATLAS――恒星間からの訪問者
2025年の夏、夜空にまたひとつ、新しい名が生まれました。
「3I/ATLAS」。
それは太陽系の外からやってきた、恒星間天体――つまり、私たちの太陽系に「よそから来た」旅人です。
“1I/オウムアムア”、そして“2I/ボリソフ”に続く三番目の来訪者。
地球の誰もが見たことのない軌道を描きながら、3I/ATLASは静かに太陽へと近づいています。
正体のわからないものへの、少しのときめき
観測によると、この天体の化学組成はとても奇妙だそうです。
水よりも二酸化炭素がずっと多く、太陽の光を受けて緑色に輝く姿が観測されています。
NASAや欧州の研究チームは「前例のないタイプの彗星」と語っていますが、一部では“人工物説”まで囁かれているとか。
確かに、宇宙のどこかでつくられた何かが、長い旅を経てわたしたちの空を横切っている――
そう考えるだけで、胸の奥がふっと熱くなります。
科学と空想の境界線が少しだけ曖昧になる瞬間。
そのあわいに漂うワクワクを、わたしはどうしても嫌いになれません。
遠くて近い、宇宙の気配
最新の観測によると、3I/ATLASは地球からおよそ1.8天文単位。
衝突の危険はなく、ただ静かに、軌道を描きながら太陽の近くを通り抜けていくそうです。
何億キロも離れた場所を通る小さな光を、人類の望遠鏡が確かに捉えている。
それだけで、なんとなくロマンを感じます。
夜、空を見上げるたびに思うのです。
私たちは地上にいながら、ほんのわずかに宇宙と触れ合っているのかもしれない――と。
見えないけれど、確かに「ここを通っている」何かの存在。
それを想像する時間は、少しだけ世界を広げてくれます。
おわりに
この天体がどんな由来を持ち、どんな星のもとで生まれたのか、の答えがわかる日が来るかもしれません。
けれど、たとえわからなくてもいいのだと思います。
「わからない」ものがあることが、宇宙を、そしてこの世界を、少しだけ美しくしているのだから。

今夜は少し空を見上げてみようと思います。
3I/ATLASが通り過ぎた後に残る、かすかな余韻のようなものを探すために。










