アマンド東京『塩キャラメルのミルフィーユ』

―東京駅の片隅で、甘塩っぱい香りを見つけた―
先日、東京駅のギフトパレットを訪れたとき、ひときわ目を引くパッケージに出会いました。
アマンド東京限定の新商品、『塩キャラメルのミルフィーユ』。
その名前の並びに、どこか旅先の小さな発見のような予感がありました。
この焼き菓子は、アマンドの代表格「ボン・ナポレオン」の新味で、東京駅でしか手に入らないそうです。
サクサクに重ねられたパイ生地には、ざらめのカリッとした食感と芳ばしさが浮かび上がり、その合間に焦がし塩キャラメルとホワイトチ ...
コメダ珈琲店「チーズカリーとナン」

仕事の合間、ちょっと息をつきたくなって立ち寄ったのは、コメダ珈琲店。
冷房のきいた空間に、ふわりと漂うコーヒーの香り。
いつもならアイスコーヒーとミニシロノワールの組み合わせに決めてしまうのですが、その日は何となく店内のメニュー表に目をやりました。
そこでふと見つけたのが、「ナン」の文字。
えっ、ナン? コーヒーと一緒にナン? と、思わず二度見してしまいました。
よくよく見ると、「チーズカリーとナン」。
ナンはもちもち、チーズカリーはスパイ ...
ミルクレープ|重なり合う時間のように

カフェのショーケースの奥、透明なガラス越しにふと目が合ったのが、ミルクレープでした。
薄く焼かれたクレープ生地が、丁寧に何層にも重ねられ、そのあいだにふんわりとクリームがはさまっている。
それは、まるで繊細な時間の層を重ねたようなお菓子に見えました。
ミルクレープの発祥について調べてみると、日本では1980年代、東京・六本木のフランス料理店「ルエル・ドゥ・ドゥリエール」が最初という説があるそうです。
その後、ハーブスやドトールなど、人気のカフェでも取り扱われるようになり、幅広い年代に親しまれるケーキとなっていきまし ...
伊那のまゆ

「伊那のまゆ」というお菓子の名前を、最近になって初めて知りました。
長野県の伊那市にある老舗・越後屋菓子店が手がけている銘菓で、繭(まゆ)をかたどった不思議なかたちが目を引きます。
見た目はまるで洋菓子のようですが、土台は最中の皮。
そこにホイップクリームを詰めて、チョコレートでコーティングしたものだそうです。
和と洋をやわらかくつなぐような構成で、食感や風味のバランスにもこだわりが感じられます。
伊那地方といえば、かつて養蚕が盛んだった地域。
その記憶をかたちに残 ...
お江戸ネコ缶

青山デカーボと蔦屋書店のコラボで登場した『お江戸ネコ缶』。
この名前を見たとき、まず心に浮かんだのは、あのふてぶてしくもかわいい、江戸の町をそぞろ歩いていそうな猫たちの姿でした。
缶のフタには、喜多川歌麿の《高島おひさ》をアレンジした浮世絵風の女性、そして側面にはAlisa Horitaさんが描いた、どこか粋で、ちょっとシュールな“お江戸のネコ”たち。
レトロでいながら新しさもあって、眺めているだけで楽しい気持ちになります。
甘すぎないクッキーと、豆本のふせん缶の中には、きなこ風味のグルテンフリークッキーが5つ。