伊那のまゆ
「伊那のまゆ」というお菓子の名前を、最近になって初めて知りました。
長野県の伊那市にある老舗・越後屋菓子店が手がけている銘菓で、繭(まゆ)をかたどった不思議なかたちが目を引きます。
見た目はまるで洋菓子のようですが、土台は最中の皮。
そこにホイップクリームを詰めて、チョコレートでコーティングしたものだそうです。
和と洋をやわらかくつなぐような構成で、食感や風味のバランスにもこだわりが感じられます。
伊那地方といえば、かつて養蚕が盛んだった地域。
その記憶をかたちに残 ...
お江戸ネコ缶
青山デカーボと蔦屋書店のコラボで登場した『お江戸ネコ缶』。
この名前を見たとき、まず心に浮かんだのは、あのふてぶてしくもかわいい、江戸の町をそぞろ歩いていそうな猫たちの姿でした。
缶のフタには、喜多川歌麿の《高島おひさ》をアレンジした浮世絵風の女性、そして側面にはAlisa Horitaさんが描いた、どこか粋で、ちょっとシュールな“お江戸のネコ”たち。
レトロでいながら新しさもあって、眺めているだけで楽しい気持ちになります。
甘すぎないクッキーと、豆本のふせん缶の中には、きなこ風味のグルテンフリークッキーが5つ。
せいろ蒸し
「せいろ蒸しって、意外と手軽なんだよ」
友人にそう言われたのは、ちょっと前の休日ランチのあとでした。
小さなカフェで野菜のせいろ蒸しプレートを食べたとき、蒸しただけなのに野菜が本当に甘くて驚いて。
その感動を話したら、友人がそう教えてくれたんです。
「せいろ蒸し」と聞くと、どこか特別な料理のような気がしていたのですが、家でできるんだと思うとちょっと試してみたくなりました。
さっそく近所のキッチン用品店をのぞいてみたら、思っていたよりコンパクトなサイズの ...
いくら 筋子 違い
最近、冷蔵庫にずっと入っていた「筋子」を見て、ふと「いくらとの違いって何だっけ?」と思って調べてみました。
どちらもサケやマスの卵ですが、筋子は卵巣膜に包まれたままの状態、いくらはその膜を取り除いて一粒ずつにほぐしたものなのだそう。
つまり、加工の仕方が違うだけで、素材自体は同じなんですね。
なんとなく味まで違う気がしていたけれど、あれは調味液や塩分の違いによるものだったみたいです。
思い返してみると、子どものころ、父方の里帰りのたびに祖父母が筋子を用意してくれていたのを思い出しました。
白ごはんの上に ...
卵かけご飯 美味しい食べ方
朝、何も考えずに作れるものの中で、一番好きなのは卵かけご飯かもしれません。
炊きたての白ごはんに、卵を割って、くるくると混ぜて食べる。
それだけなのに、ほっとするし、元気が出る不思議な存在です。
そんな卵かけご飯の美味しい食べ方として、最近ちょっとしたマイブームがあります。
それは、醤油の代わりに「味噌」を入れるというアレンジ。
きっかけは、冷蔵庫の中で賞味期限が迫っていた味噌をなんとかしたかった、という少し情けない理由でした(笑)。
味噌は小さじ1杯くらい、ほんの少し。
そのま ...