場面緘黙症――声の奥にある思い
誰かと話したいのに、声が出ない。
言葉を知っているのに、口が動かない。
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)は、そんな「話せるのに話せない」状態が続く心の症状です。
家では笑いながら話せるのに、学校や職場では一言も話せなくなる。
周囲からは「恥ずかしがり屋」や「無口な性格」と見られることもありますが、本人の中では、緊張や不安が身体ごと固まってしまうほど強く働いています。
静けさの中にある“声”場面緘黙症の人は、決して言葉を失ったわけではありません。
家族や信頼できる人の前では、穏やかに会話がで ...
アンガーマネジメントの6秒ルール
普段の生活で、ちょっとした言葉にカチンとくること、ありますよね。
この前、部署内で新しいプロジェクトの割り振りを話し合っていたとき、後輩が「なおさんって、いつも手を挙げないですよね」と冗談っぽく言ったんです。
場が和んでいたし、本人に悪気がないのもわかってはいたけれど、わたしの中で一瞬だけ、ざらっとした感情が湧きました。
そんなときに思い出したのが、「アンガーマネジメントの6秒ルール」でした。
このルールにはちゃんとした根拠があるそうで、怒りを感じるとアドレナリン ...
それ すべて過緊張です いつも仕事が頭から離れなくて気が休まらない
先週、仕事の帰り道にふらっと立ち寄った書店で、ある本が目に入りました。
『それ、すべて過緊張です。いつも仕事が頭から離れなくて気が休まらない……』というタイトル。
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それ、すべて過緊張です。
そのときのわたしは、まさにそんな状態でした。
資料の締め切りが近く、会議での発言もずっと気になっていて、夜になっても頭の中はぐるぐる。
夜、寝る前にスマホを見ながら「明日の資料、大丈夫かな」なんて考えてしまうのも、まさに過緊張の症状かもしれません。
だからこそ、「あ、これ、わたしのことか ...
共依存 親子
最近読んだ記事の中に、「親子の共依存」という言葉が出てきました。
なんとなく聞き覚えはあったものの、改めて調べてみると、思っていた以上に深いテーマで、自分の身近な人間関係を見直すきっかけにもなりました。
共依存とは、簡単に言えば「自分の価値を、相手との関係に依存してしまう状態」のことです。
例えば、相手から頼られることが当たり前になっていて、必要とされていないと感じると不安になってしまう状態、などがあるようです。
親子間でこれが起きると、一見すると仲が良いように見えて、実はお互いに苦しんでいることも少なくないのだそ ...
生きづらいときにどうすればいい
最近、生きづらいと感じることが増えました。
仕事をしていても、ふと「このままでいいのだろうか」と考えてしまったり、SNSで誰かの充実した生活を見て、自分と比べてしまったり。
何か特別な出来事があるわけではないのに、心がざわつく瞬間が増えた気がします。
そんなことを考えながら部屋を片付けていたとき、本棚の奥から昔読んだエッセイが出てきました。
「そういえば、この本も生きづらさについて書かれていたな」と思い、久しぶりにページをめくってみました。
著者は、「生きづらいと感じたときは、 ...