共依存 親子
最近読んだ記事の中に、「親子の共依存」という言葉が出てきました。
なんとなく聞き覚えはあったものの、改めて調べてみると、思っていた以上に深いテーマで、自分の身近な人間関係を見直すきっかけにもなりました。
共依存とは、簡単に言えば「自分の価値を、相手との関係に依存してしまう状態」のことです。
例えば、相手から頼られることが当たり前になっていて、必要とされていないと感じると不安になってしまう状態、などがあるようです。
親子間でこれが起きると、一見すると仲が良いように見えて、実はお互いに苦しんでいることも少なくないのだそうです。
共依存 親子の特徴
共依存の親子にはいくつかの特徴があります。
たとえば、「子どもが親の期待に応えようとしすぎてしまう」「親が子どもの人生に過干渉になる」などです。
また、親が高齢になっても関係が変わらない場合もあります。
むしろ、歳を重ねるほどに関係が固定化してしまい、親の言葉や態度が子どもに強く影響を与え続けるというケースもあるようです。
共依存チェック
ネットで「共依存 チェック」と検索してみると、いくつか簡単な診断リストが出てきました。
・親の意見に逆らうことに罪悪感がある
・親の気分が悪いと、自分のせいだと感じる
・親からの連絡にすぐ応じないと不安になる
こうした項目にいくつも当てはまるようなら、少し距離を取る必要があるかもしれません。
治療や克服の方法
共依存の治療というと大げさに聞こえるかもしれませんが、心の専門家に相談することで、少しずつ関係性の再構築が可能だと言われています。
大切なのは、「自分の人生を自分のものとして取り戻す」こと。
共依存から抜け出すには、相手のためではなく、自分の気持ちに正直になる勇気が求められます。
親子の共依存が結婚に与える影響
共依存の親子関係が続いていると、子どもの結婚にも影響を及ぼすことがあります。
パートナーよりも親の意見を優先してしまったり、親がパートナーに干渉してきたり…。
最悪の場合、結婚そのものがうまくいかないこともあるといいます。
実際に、わたしの友人でも、自身の母との関係が原因で離婚寸前までいった人がいました。
共依存の関係にあると、境界線が曖昧になってしまうのかもしれません。
高齢になってからの末路は
共依存のまま親が高齢になると、介護をめぐってさらに複雑な状況になることもあります。
親に依存されている側は、自由を失い、生活のすべてを親のために費やしてしまうことも…。
そうした末路を避けるためにも、まだ元気なうちに、お互いの関係性を見直しておくことが大切なのだと感じました。
わたし自身のことを少しだけ
わたしの実家は神戸にあります。
母はどちらかというと心配性なタイプで、わたしが東京で一人暮らしを始めたときは、毎日のように連絡が来ていました。
当時はそれが当たり前だと思っていましたが、ある日ふと、「母の安心のために、わたしはどれだけ自分を犠牲にしているんだろう」と感じたことがありました。
もちろん、親を大切に思う気持ちは今も変わりません。
でも、その気持ちが「自分を失うこと」につながってはいけないのだと、今なら思います。
「距離」ではなく「関係」を見直す
共依存という言葉は、少し冷たく聞こえるかもしれません。
でも本当に大切なのは、物理的な距離ではなく、心の距離です。
親子だからこそ、適切な距離感が必要なときもある。
今回、いろいろと調べてみて自分と親との関係について客観的に見直せた気がします。
わたし自身を大事にしながら、親も大事できる距離感を見つけていきたいと思いました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません