論理的思考とは何か
渡邉雅子さんの『論理的思考とは何か』という本を見かけて、思わず立ち止まりました。
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本屋さんでふと手に取った一冊。
表紙のシンプルなデザインと、「論理的思考」という言葉に、不思議と引き寄せられたのです。
目次をめくってみると、「西洋の思考のパターン」から始まり、「文化的側面」「作文の型」「論理の型」といった項目が並んでいました。
ひとつひとつの章立てを見ているだけでも、普段、無意識にやり過ごしてしまっていることに、ちゃんと意識を向けてみたくなります。
思い返せば、先日のこと。
会社で企画のプレゼンをしたとき、上司に「それで、結局何が言いたいの?」と尋ねられて、うまく答えられなかった場面がありました。
自分の中ではちゃんと考えたつもりだったのに、いざ人に伝えようとすると、言葉がふわふわしてしまう。
そのとき感じた小さな悔しさと、目の前の本が、静かに重なった気がしました。
論理的に考えるということは、特別な知識を持つ人だけができることではなく、日々の積み重ねで育てていけるものなのだと、あらためて思いました。
それは、きっと一朝一夕で身につくものではないけれど、だからこそ、焦らずに続けていきたい。
小さな気づきが、日常の中にそっと差し込んだ瞬間。
『論理的思考とは何か』というタイトルを見つめながら、そんなことを考えた一日でした。