ピックルボールのルール
「ピックルボール、やってみない?」
先日、そう声をかけてくれたのは、よく話しかけてくれる同僚でした。
最近ピックルボールを始めたらしく、仲間を増やしたいとのこと。
正直に言うと、そんなに詳しくはなかったんです。
前に代々木公園で見たことはあるけど…と思いつつ、駅近くの体育館へついていきました。
バドミントンくらいの広さのコートで、パドルと呼ばれるラケットのような道具を使って、穴の開いたプラスチック製のボールを打ち合うスポーツです。
名前だけ聞くと可愛らしい印象ですが、れっきとした競技で、アメリカではかなり人気が高まっているとか。
最近は日本の公園や体育館でも、徐々にプレイできる場所が増えてきていると聞きました。
わたしはそのときが初めてだったので、同僚がいろいろとルールの説明をしてくれて、なんとなく「点が入ったんだな」ぐらいの理解でした(笑)。
また誘われたときのために、ピックルボールのルールぐらい知っておこうと思い、調べてみました。
ピックルボール ルール
ピックルボールの試合は、基本的にダブルス(2対2)で行われることが多く、サーブを打った側だけが得点できるというのが特徴だそうです。
11点先取が基本ですが、勝利には2点差が必要。
たとえば10対10になった場合は、12対10になるまで続くという形です。
サーブは腰より下の位置から、対角線にいる相手のコートへ向けて打ちます。
このとき、ネットに近い部分にある「ノンボレーゾーン(通称キッチン)」を越えるように打たなければいけないそうです。
さらに特徴的なのが、「ツーバウンドルール」というもの。
サーブのあと、相手は一度バウンドさせてから打ち返し、その次もバウンドしてから打つ必要がある。
この“最初の2打だけはバウンド必須”というルールのおかげで、いきなり前に詰めて攻撃するようなプレイが起きにくく、初心者にもやさしい仕組みになっているのだとか。
また、ノンボレーゾーンではボレー(バウンドせずに打つこと)は禁止。
でも、バウンドしたボールを打つのはOKなので、足元のタイミングを見ながらのプレイが求められるようです。
「簡単に見えて、意外と奥が深いんだよ」 そう言っていた友人の声が、少しだけまぶしく思えました。
じつはわたし、中学の頃に体育館でやったソフトバレーボールがとても苦手で、 そのときの緊張感やうまくできなかった記憶が、スポーツに対する苦手意識の根っこにあります。
でも、一度体験して、ピックルボールのルールを知っていくうちに、「これなら、やってみてもいいかもしれない」と思えました。
アンダーハンドのサーブ、最初の2バウンド、ノンボレーゾーン…。
そういうちょっとした“間”や“ルール”があることで、急がず、慌てずに参加できる空気が生まれているような気がしたのです。
調べていくうちに、あのときの高揚感や不思議と最初から楽しめた気持ちが、少し理解できました。
ルールを知ることで、未知のものがすこしだけ身近になる。
そういう感覚がわたしは、けっこう好きなのかもしれません。