ミルクレープ|重なり合う時間のように
カフェのショーケースの奥、透明なガラス越しにふと目が合ったのが、ミルクレープでした。
薄く焼かれたクレープ生地が、丁寧に何層にも重ねられ、そのあいだにふんわりとクリームがはさまっている。
それは、まるで繊細な時間の層を重ねたようなお菓子に見えました。
ミルクレープの発祥について調べてみると、日本では1980年代、東京・六本木のフランス料理店「ルエル・ドゥ・ドゥリエール」が最初という説があるそうです。
その後、ハーブスやドトールなど、人気のカフェでも取り扱われるようになり、幅広い年代に親しまれるケーキとなっていきまし ...